別海から届いた乳製品の教本「うしやの醍醐味」。それから牛乳について。
本日の東京の天気は、もうすっかり春。
コートを着なかった。
気候は春だが、私の気持ちは一段と春である。
理由1。ぎりぎりではあるが、なんとか確定申告を終えた。このことはまた、別の機会にまとめようと思う。
理由2。はるばる北海道から、1通の暖かいお便りが届いたこと。
春一番級の、ある種の突風が、我が家の郵便受けに届いた。
この春の予感は、数日前からかすかに吹き始めていた。
いつものように、チーズ作りに関する情報収集をしていた。
ネットを徘徊。
すっかりライフワークになっているいつもの行動。
日本語リソースのほとんどに目を通していると思う。
ふと、いつも目を通すサイトを再読してみる。
http://www.betsukai.gr.jp/agr/mnmnokai/cheese/hyosi.htm
いままで気づかなかったけど、このサイトは「うしやの醍醐味」という小冊子からの抜粋であっった。
抜粋。そうとは思えないぐらい情報がつまったサイトで、大変チーズ作りの勉強になる。
俄然、抜粋元である「うしやの醍醐味」に興味が高まっていく。
サイトを読んでみると
残数が極僅かになりました。
1グループ1冊の送付とさせて頂きます。
(送料240円の負担をお願い致します。)
とある。なんとこの冊子は配布されているものだった。
ここで疑問が浮かぶ。
私のような酪農にも北海道にも、まったく関係のない人間にも配布していただけるのだろうか?
答えが出ないことを考えていても仕方がないので、早速メールで質問。
すると程なくして、とても丁寧な文面で返信いただく。
昨今の牛乳消費量の減少が切実とのこと。
牛乳消費が増加するような宣伝啓蒙は大歓迎とのことで、小冊子も快く送付してくださるとのことだった。
その「うしやの醍醐味」が本日届いた。
直筆の手紙と写真も添えられていていた。
手紙には牛乳消費量を増加させたい、という強い思いがひしひしと伝わってきて、心を打たれた。
私のようなしがないシステムエンジニアに、果たして何が出来るのだろう。
それは疑問だけれども、今までのように勢いだけでチーズを作ってみて、それをブログで報告して、それで「自分もやってみよう」なんて思ってもらうことが出来たとしたら、それはとてもうれしいことだと思う。
だらだらと駄文長文を書いてしまったけれども、私の言いたいことはこれ。
チーズ作りたい人は
http://www.betsukai.gr.jp/agr/mnmnokai/cheese/hyosi.htm
に書かれているメールアドレスに「うしやの醍醐味を送付してください」とメールすればOK!
送料240円を着払いなのか、切手を送るのかは担当者様と協議してみてほしい。
本当にびっくりするぐらい良い本だから!
チーズの作り方や、ヨーグルトの作り方、アイスクリームの作り方などなど盛りだくさん。
チーズだけでも多数の種類が掲載されている。
それに特筆すべきは、どれも「家庭で作るにはどうしたら良いか」のコツが書かれていること。
道具の作り方や、代用品の提案など目から鱗。
巻末にはスターターやレンネットなどの入手先がリストアップされている。
この巻末部分だけでも相当価値があると思う。ネットにはほとんど乗っていない「業界情報」みたいな感じだから。
それからもう一つ。
チーズ作りでの失敗症状とその原因がとてもよくまとまっている。
ストリングチーズの失敗例で「表面が粗い」とか、かなり発生しがちなことも網羅されてる。
送料のみでこれだけ良質な教本が手に入るなんて。
牛乳生産量日本一の別海、最高!
以下チラ見。
追伸
こんなに熱く酪農を(しったかぶりだけど)語るシステムエンジニアもめずらしいでしょ。