ツール・ド・ちば2007 総括(前編)

いい加減な3人による無計画な計画によって敢行された感が強い。

前日入りするということで、新宿に12時自転車で集合予定だったが、全員揃うのに13時をまわっていた。
腹が減っていたので吉野家で腹ごしらえ。

駅に戻り輪行袋に自転車を詰める。
先日予行練習していた私にとって一番心配だったこの作業だが、イトコのヒロのナイスアドバイスによりしっかり袋に収まった。
もうこの時点で、既に感動していたし、既にこの時点から厄介になっていた。

なんとか新宿発千葉行きの総武線に乗り込むことができる。
3人分の大荷物が電車の中で存在感を示す。怪訝な目で見られることにも慣れる。


千葉に着き、外房線に乗り換え。
ボックス席の車両だったので、大変申し訳ないとは思ったが、他に場所もなく1ボックスを荷物専用にさせていただく。

ヒロ・タカピー・私の3人は生来持ち合わせているイカレタ脳神経により、ハイテンションを保つ。
そりゃあもう、ヒドイテンション。しかしコレが楽しい。


考えてみると私は31歳になったばかり。ヒロは20歳。タカピー18歳。
こんなにも若い彼らと一緒に遊び旅行に出られる私は、同世代の中でも恵まれていると思う。本当に。

世代が違うけれども、笑いのツボとかはとても似ている3人のためすっかり楽しめる。
タカピーなんて会ったの3回目ぐらいなのに 笑


さてそんなわけで外房線茂原駅へ到着する。



自転車を汲み上げた頃には、とっぷりと日が沈んでいた。
茂原駅から目指す白子海岸はまだ遠い。道を尋ね尋ね旅館に自転車で向かう。
道程空腹感に襲われた3人は、とんかつ屋を見つけ腹ごしらえ。
大荷物を持っての移動、また自転車による疲労感がいいスパイスとなり、地鶏カツとキャベツは格別にうまかった。


駅から10キロほどか。予約していたホテルに到着。グリーンパレス。
じゃらん.netで、その前々日に予約していたのだが、なんと予約が取れていないと言われた。
しかし空き室はたくさんありそうで、すんなり宿泊OK。
じゃらん.netに書いてあった「お水を100円で提供!」という不可思議なキャッチコピーに不安を抱えつつも無事チェックイン。

既に汗まみれになっている我々は風呂に急ぐ。
サササッとシャワーで汗を流し部屋に。


このあたりから旅の醍醐味と言われている夜のテンションにヒートアップしていく。
翌日大会開始時間が早いため、20時には寝るぞ、となるがそう言うわけにも行かず。

軽く飲み、彼ら2人はきもっちわるいぐらいデザートを食べ、話はどんどん盛り上がっていく。


その頃ひとつの名台詞がヒロの口から紡ぎ出された。


「あったま いいんだから ええええええええええええ!」


この台詞は今回の旅でのかけ声となり、帰路についてまでもみんなで連呼することになる。

状況を軽く説明すると

  1. おバカなアイデアを言う
  2. 直後自分の頭の良さをアピールする

ということ。
その後の使われ方は多様化していき、最終的にはかけ声になっていた。

あったまいいんだからねーーーーーーーーーーー!!!


さてテンションは上がる一方。
早く寝る予定なのにタカピーぐらいになると、トランプ持参している。
トランプが阿鼻叫喚の地獄絵図を鮮明に描き始める。

シッペやデコピンを賭けたトランプゲーム。

まずはポーカー。これは盛り上がらず。
次ダウト。ヒロの持ち札おかしい数にふくれあがる。

そして次。タカピー発案によるインディアンポーカーなるもの。
私は初めて知ったのだが、つまりは一枚の手札をデコに当て、自分は自分の手札をみれない。
そういう状況で、勝負するか降りるかを判断するゲームなのだが、コレが非常に面白い。


まずこの3人ともなるとポーカーフェイスなんて出来ないんだから!
相手の手札がヨワヨワだったら指さして大爆笑。
そんな訳で勿論盛り上がったのだが、手札を二枚に増やすというルール改正が拍車をかけることになる。

二枚の手札をデコにあて、どちらか一枚で勝負に出る。
ヒロの「2」「2」手札を見たときは、面白すぎて気を失いかけた。


その後7並べ改め「5並べ」や「1並べ」、「1とK並べ」などなどルール改正をし続け、かなり楽しい頭脳ゲームが出来たりもする。

23時をまわり、さすがに寝ないとまずいべということで就寝。

タカピーの「クビに何かを巻いてないと眠れない」というエピソードを聞き、本当にいろんな人が世の中いるんだなと実感。