恩師

長野県の短期大学で就学していた時に、人生の師と仰げる先生に出会っている。

その先生のゼミに入ったのは、プログラム言語・データベース・Webが学べるという謳い文句があったからだったと記憶している。
そのころも今と変わらず、そういった知識に飢えていて、「ここしかない!」と研究室のドアを叩いた。

そこで出会ったのが恩師である。
言い方悪いけれども、なんというか先生然しておらず、傍目にも怖い印象が始めはあった。
だけれども師事して活動をしていくにつれ、その怖いイメージよりも、「かっこいい」という印象が強くなっていった。

こう書くと安っぽい表現になってしまうのだが、カリスマ性を感じたわけだ。
それはどうやら私だけの感覚ではないようで、同期の面々、後に入ってくる後輩連中も皆そのように感じていた。
そのためか「先生」というよりも「ボス」と呼ぶことが多かった。

それから今年で9年。
短期大学から卒業生向けの学校新聞が届いた。
恩師の寄稿が掲載されている。肩書きを見て驚いた。

教授になっていた。

恩師が大出世をしているというのは、本当に我が身のことのように誇りに感じ、うれしく思う。
早速ご挨拶メールを送った。今度なにかお祝いの品でも送付しようと思っている。

常々、師を追いかける、そして追い越すことこそが、恩返しになると思っている。
現状ではまだまだ遠く遠く遠く及ばないけれども、恩師の大出世は私に大量のガソリンを注ぎ込んでくれたと思う。

少しでも近づき、いつかは追い越せたらと思う。