ニュートン

遅刻しながらも出社時の駅で、科学雑誌の「ニュートン」をみかけ衝動買い。1000円もするのね。
タイムトラベルができるかどうかとか、結構おもしろい。

それでまあいろいろと読んだわけで(まだ読み終わってはいない)、強く感じたのは写真の鮮明さ。
2ページ見開きの大きな写真がふんだんに盛り込まれていて、かつ鮮明なので画像資料としても価値が高いように思える。

そんな雑誌ニュートンの今月号は、タイムトラベルのほかにもエジプト文明の遺物なども特集されている。
ヒエログリフが彫られたピラミッドのパーツや宝飾品などが画像掲載されていたのだが、やはり得もいえぬ感動がこみ上げてきた。

ヒエログリフは有名なエジプトの古代象形文字だ。これをマジマジと眺めていて気づいたことがある。文字のベースラインが整然とそろえられていることだ。

ベースラインとはフォント用語なのだが、ほとんどの文字のベースラインはその文字を構成する底辺の部分。ただし「y」とか「g」といったような英語の小文字では下に飛び出ることがある。その飛び出た部分はディセンダという。

現代文明が用いている数々の字体(グリフ)は、数々の紆余曲折を経てシンプルな構造になっていることが多いが、ヒエログリフはハッキリ「絵」である。
それゆえに複雑な文字もあるのであろうが、それでもベースラインが保たれていることは不思議な驚きと、文明の高さを思い知った気がした。