京都議定書と排出権と、その投資価値

改めてナンパで俗っぽい動機で、排出権について情報集めてみている。
偉いことを考える人がいるもんで。

つまり簡単に言うと、空気を汚して良い権利をどの国も有していて、その権利の範囲内で空気を汚すことってことで良いのかな?

んで大自然が広がる空気のキレイな国は空気を汚す権利を使い切れないから、たくさん空気を汚す国に余った権利を売ることができる。

で、「排出権ビジネス」が成り立っていると、そういう理解。オレ的。

そこらへんの取り決めが為されたのが、かの有名な「京都議定書」。1997年に様々な国同士で決めた。

きっちり知りたかったので京都議定書情報を見て回った。
AllAboutに丁度いいのがあった。

http://allabout.co.jp/career/politicsabc/closeup/CU20050301A/index.htm
この記事は2005年に公開されている。余談なんだけど、ちょっと2008年の今と既にギャップがある感じを受けた部分があったので、以下引用。

しかし、経済が停滞しているロシアは、削減義務量よりもはるかに低い排出しかできていません。このままだと排出権が余りまくって、売れ残り、排出権が暴落し、排出権市場そのものが成立しないかもしれないのです(これを「ホットエア問題」といいます)。

これって、今どうなんだろう。
ロシア、すごいでしょ。経済成長。
天然資源でばしばし儲かっていて、BRICsの一翼を担っているのは伊達ではない。
CO2だって半端無く排出してるんじゃないのかな。


なんだか聞きかじっただけのあさーい知識しかないけど、排出権面白い。

東京三菱UFJ信託が、排出権を個人投資家に小口販売するってニュースが今年の1月にあった模様。

京都議定書がCO2削減義務としている期間が2012年までなので、その頃までには世界の排出権が足りなくなってきて希少価値が出て来たとしたら、価値が跳ね上がる可能性があるらしい。

でも価値が上がるためには世界中で空気を汚さなければいけないので、排出権を投資対象と見た場合には、世界の大気汚染を心底願うことになる。

なんなんだろう。
なんなんだろう、なんだけど、資本主義経済って基本的にはなんなんだろうばっかりか。