総括

土曜日〜日曜日までの2日間をここに総括してみる。

市場手伝い編

まず土曜日の朝は早かった。
7時までに川越水産市場で店を持つ兄の手伝いが決まっていたからだ。
6時に家を出発し、丁度7時に市場に到着。

初めて経験する市場での商売。兄貴が今まで見たこともないようなキビキビとした動きで切り盛りしているのをみて、少し尊敬。
私は小間使い的なものを行う。
昼過ぎからは配達があり、3件ほど行う。それで仕事は終わり。

自転車メンテナンス編

さて、ここからが親戚ヒロとの旅である。
予てより土曜日の市場手伝いが終わった後に自転車に乗ろうという話になっていた。

市場帰りの私は、丁度ヒロの家から割合近い、関越自動車道練馬インターを出たところだったので、そのままヒロと自転車を車に乗せて自宅に戻る作戦を練る。
ヒロもこれに同意し、いざ花小金井(自宅)に。

途中空腹を訴えていたヒロの腹ごしらえということで、回転寿司に行く。
私は市場手伝いの後に回転寿司に行って1人で食事を済ませていたので、大変複雑な気持ちではあったが二度目の回転寿司に同行した。
まあ相変わらずのハイテンション家系であるので、周りに白い目で見られながらもハイテンション食いを続ける。
メロンがうまかった!

腹ごしらえも終わり、花小金井のマンションに到着。
ヒロはばらした自転車の組み立て。
私は市場で付いた強烈な臭いを落とすために、風呂着替え、そしてサイクリング装備の準備に取りかかる。

手早く一連の準備を終えた私は、急いでヒロの元に行く。
自転車談義を少し行っていたのが、大体5時半ぐらいだったか?
前回のサイクリングでタイヤの空気圧が低いことが気になっていたので、マンション前にある自転車屋に行き、ブレーキ調整(\2000)と空気入れ(\50)を行う

昔買っておいたブレーキクリーナーとチェーンの注油具でチェーン周りのクリーニングをする。
アチェンジ時の衝撃も柔らかくなり、実にスムーズになる。
ブレーキメンテナンスは2000円かけた価値はなかった。

旅立ち〜多摩川

そうこうしているうちにまわりが薄暗くなってくる。
ミッドナイトサイクリングとしては、日が落ちてからの出発が普通なので。
でも歴代でも最も早い時間帯のミッドナイトサイクリングであった。

花小金井から小金井街道を府中方面に進む。
ヒロが通っていた専門学校の目の前のローソンでヒロはトイレ休憩。
私はその間に、早くもこの旅最悪の怪我をしている 笑
ヒロの自転車を巻き込んでのスッコケ。
今も痛々しく右足ふくらはぎにチェーン跡の傷とかさぶたが痛々しい。

武蔵小金井を超えて甲州街道まで行く。
甲州街道を西に向かい、私の父の実家である聖蹟桜ヶ丘方面に向かう。
多摩川に掛かる大きな橋と、NECがそこの目印(関戸橋)。

そこから多摩川サイクリングロードに降り、上流を目指す。
程なくしてY'sファクトリーという自転車専門店が姿を現す。
20時閉店で、このとき20時30分だったので時既に遅し。

そこから上流を突き詰めるか、気を取り直して下流に向かい川崎方面に行くか検討した結果、とことん上流へ行くことにする。

上流にどんどんどんどん進むと、あるポイントで路面舗装されていない悪路になる。
なのでそこからサイクリングロードを降り、近くの橋(日野バイパス/石田大橋)を探し出し対岸のサイクリングロードを探す。
橋を降りたところにスーパー「いなげや」があり、ヒロがそこで服を買う。ランニングは寒すぎるとのことで、Tシャツを購入。
ここは万願寺という場所らしい。

橋を渡ったことで川岸からずいぶん離れてしまったので、多摩川方面に向かう。
路地を右往左往していると何とか多摩川サイクリングロードを発見!
上流に行けば行くほど、サイクリングロードが悪路に寸断されることがたくさん出てくる。

気づくとそこは日野市だった。

日野〜多摩湖越え

昨年、親父と妻と私の3人で日野市の高幡不動に来たことがあり、当たりは見たことのある風景だった。
「ようこそ新撰組のふるさと日野へ」
の看板が目に飛び込んできた。

さてさて私たちはというとサイクリングロードと悪路に見切りをつけ、日野の大通りを探し出して走ることにした。
が、なかなか路地から大通りに出ることが出来ず、かなりさまよった。
しばらくしばらく走り、なんとか日野駅前に出る。
ここで東京多摩エリアのポケット地図を購入。
フレッシュネスバーガーで休憩&計画立案会議を行う。

宛のない旅なので選択肢は無限に出てくる。
が、そこまでの流れで、緩やかだけれども「の」の字を描き出しそうな弧が私に見えたので、日野からは北上することを提案。
ヒロも快諾し、まずは立川抜けを目指すことにする。

日野駅前から何とか北上すべく、立日橋を探す。
が結果的に道を間違え、日野橋を渡った。

立川駅前は通らずに迷い迷い進むと「泉体育館」という多摩モノレールの駅前に出る。そのままモノレール沿いに進み、「玉川上水」駅に到着。
いつも西武線を使用しているので名前は聞いたことがあった。
なんかそれだけで、ちょっとした安堵感を得た。

まもなく東大和市武蔵村山市になる。
ここで検討。多摩湖を越えて埼玉に行くことに決定。
芋窪を目指す。

東大和に入って程なくして新青梅街道が現れる。
これを東に向かえばすぐに自宅に戻れる。そんなことも一瞬頭をよぎるが、まだまだ体力は残っていたし、どうにでもなれ!的な破れかぶれハイテンションが判断を鈍られた 笑

かくして芋窪からの峠越えが始まる。
これまでになかった急勾配の坂が続く。車の通りは激しいが、街灯はほとんどない。
そんな難所ではあるが、ヒロのナイスリードにより何とか超えることが出来た。
この旅の中で何度となく思ったが、「オレがいなかったほうがヒロは楽しめただろうなあ」という気持ち。
この峠越え当たりから頻繁に頭をよぎることになる。

自問自答、自分を蔑む、何かに苛立つ、というような自分の弱さ、自分との勝負みたいな精神世界に入っていってたんだと、今振り返って思う。
たぶん登山をする人、マラソンをする人達はこうした境地に、ある種の教えというか、もっと言うと「宗教」のような感覚を得ているようにも思える。
私にはその片鱗とも取れるような意識が少しだけ分かる気がする。

さて何とか峠を越えた私たちは、埼玉に入ったことを告げる西武ドーム(グッドウィルドーム)を横目に、下り坂を堪能する。