二冊

超有名なインターネットポータル企業を主な題材にしたマーケティング戦略、ブランド戦略、社内組織構造戦略がぎっしりと詰まっている。
技術力もさることながら、人の流れを作り出すセンスのよさには脱帽する。

かくあるべきなのだが、やっぱり卵が先か鶏が先かである。
かくあろう、としたときにはそれなりの体力が企業に求められる。
そのところの匙加減を慎重にならないと、小さい会社だとこけてしまうんだろうなあ。

一度ウォーレン・バフェット氏の人生を知りたかったので、ざざっとおさらいするには大変良い本だった。
基本的にマンガなのだが、章ごとに2ページ文章できちっとまとめてある。

しかし彼は6歳からビジネスをしているっていうのは感心する。
日本では子供のころから金儲けを考えるのは良くない、というような風潮がある。確かに一理はあると思う。
しかし、金儲けはひとつのスキルであり、スポーツに取り組むのも、芸術に取り組むのも、結果的に全部同じことだと思う。

「金儲け」という学問が、ずいぶんと応用的な学問であるがため、大人としては子供には基礎学問をさせたいのだろう。
人によっては応用から入ることにより、基礎に目が行く人だっている。
きっとウォーレン・バフェット氏もそうなのではないだろうか。

マンガならではのスイスイッと読める感じが、人生記とこんなに親和性が高いものだったとは。
ダイジェスト版としてどうぞ。

もっと詳しく読みたくなってきます。