28日

この日で役10ヶ月お世話になった職場が完全に終了した。
感無量。そしてものすごい脱力感。

この脱力感というのは何とも言い難いのである。
システムの仕事をしていると、例えばソースコードの作りであるとか、システム構成であるとか、こんなツールを使うと良いんじゃないかとか、考える。考え続ける。そりゃもう生活のお供であり、常に頭の中に(比率こそ時により違えど)必ずある。

もちろん1つの変化をシステムに加えると、派生的に変化変動が発生するわけで、そういったところも常に考えている。将棋の数手先を読むような思考に近い。

こう書くと、さも偉そうであるが、おそらく同業の方ならば異口同音にそのようなことを言われるのではないかと想像する。

さて、ではそれがなんなのか。
つまり、もうあのシステムに携わることは一生無いと言えよう。そうすると、生活の中で常に頭の数バーセント締めている「その」考えが、もはやいらないのである。
無ければ無いに越したことがない。

今は必死に遊びに遊んで、頭から追い出している。
すると不思議なもので、だんだんだんだん鬱状態にも似た脱力感になってくる。

「あのシステムのあの部分をこうしないと」というような想像をするときに、私の場合動悸が激しくなる。妙な強迫観念である。
その強迫観念がもうないのに、癖で考えてしまい動悸が起こる。そのすぐあとに、「あ、もういいんだ」と脱力する。
その連続で、なにか精神が乱れている。

親戚と馬鹿話しているのが、一番のリハビリに思える。