ネットと精神状態

ネットのコミュニティなんてもんは、もう掃いて捨てるほど増えた。
メッセンジャーしかり、掲示板しかり、ゲームしかり。

私はそのいずれも利用しているのだが、やっぱりいろんな人がいるということを、つくづく感じさせられることがある。

ゲームで知り合った友達は、いわゆる「引きこもり」である。
また「うつ病」と自称している人もかなりあった。

すべてを鵜呑みにするわけではないが、もしそれがウソだとしても、そんなウソをつく状態が健全であるとはいえないだろう。やはり心の弱い部分がある人なのだ。

私はなぜだか、昔から心の弱い人たちと接することが多かった。
正直、身内にもいる。そして私自身も実に弱い。だからなのか?
答えはわからないけど、自分も心が弱いので、ネットというコミュニティツールについて思うところがある。

なにせ都合の良いものだ。
自分の欠点・弱点・コンプレックス等、すべてを隠せる。表面的な隠しに過ぎないかもれないが、案外相手はその表面をすべてとして捉えてくれているケースが多いようだ。

ただし、だ。よーく言われることがある、ネットでの誹謗中傷。あれがネットにはある。
そもそもが、心の弱い人たちと接することが(少なくとも実社会より)多いコミュニティで、誹謗中傷をされると、ダメージはかなりのものになる。

今日、ネットのある友達がおよそ一ヶ月ぶりにメールで話した。
彼は自分を傷つけたらしい。恐らくコミュニティでのストレスによるものだと、私は考えている。
その現場に居合わせたこともあるからだ。
そして常々彼は、うつ病の治療をしていることを公言していた。

私は彼が自分を傷つけるに至る前に、なんとかして助けてあげられなかったのだろうか。
いや、多分できることはたくさんあった。それだけに無念でしかたない。
幸い命に別状はなかったようだが、ひと月も入院していたらしい。

ただこれで自分を責めて、そのことをブログに書いてる行為は、「私も悲劇の一員だ」みたいな、ネガティブを売りにした三流悲劇を演じるに過ぎない。
そう思われるのは大変不本意で、でも表面的にはそうとしかとれない記事に、これはまさになっている。

そうではなくて、これが私の決意表明というか、次は防げるなんて約束は決してできないけど、以前よりもひとつでも、やっぱり善処できるようになりたい。

なんだかややこしいし、ずいぶんとエゴイスティックではあるが、そういうことである。