P2P

2ちゃんねるを散歩していて頻繁に目にするのが「P2Pの〜を作ろう」みたいなスレッド。
確かにP2Pにはさまざまな(そしてまだ知らぬ)魅力があるのであろう。

奇しくもP2Pの強烈な潜在能力を世に知らしめたのは、ご存知winnyであろう。
サーバを持たずにそこに繋げているすべてのPCが、いわばサーバになる。
まさに網の目のような構造をもったネットワークをみんなでお互いの正体を隠しながら、目的を達成する。

大規模なデータ共有やそれに基づいた検索には、本当に適しているのであろう。
もうひとつのP2Pの使われ方は、コミュニティの構築。メッセージングシステムが多い。

では次に来るP2Pはなんなのか。
いや私もわからないけれども、2ちゃんねるを散策して目に付いたものをいくつか。

  1. P2P掲示
  2. P2Pサーチエンジン
  3. P2P MMORPG(大人数同時接続のネットワークRPG)

1と3はコミュニティであり、ほぼP2Pともいえるような実装がされているケースがある。
2が面白い。

P2Pの魅力である分散コンピューティングというか、大量のPCに処理をさせるという意味では面白い。

でもP2Pを用いた大規模なネットワークは、それぞれの接続時間が長くなくては破綻するのではないかと思う。
一瞬検索するときだけ接続して、目的の結果を取得したらすぐに閉じてしまうのではないか。
つまり、人様の検索を手伝うために、自分のPCリソースをいつまでも貸し出すことなどするのだろうか、ということである。

接続することによる利点が明確にならないと、接続時間は稼げない。
そういう意味ではまだまだ未開の分野であるだろうし、今後大ブレイクするビジネスも生まれるかもしれない。
ちょっぴりロマンを感じるのである。

ただネットの世界というのは不思議なもので、現実以上にボランティア精神が働く場合がある。
相互扶助精神も非常に強い世界だし、個々の利点よりも、誰かのためにというものも出てくるかもしれない。