句
この旅を終えて 旅の疲れは、土産話の重さ
今年の彼岸は真夏日なるか
買ったばかりの服、一人だけ秋服 昨日買ったばかりの服、今日一人だけ秋服 どっちにしようか悩んでいたり。
帰りしな 啼く頃の存在感、啼かなくなって、なおの存在感
通勤時、丸の内線 御茶ノ水駅から会社までの道のり 天気がいいので、大学を横切ってみて
通勤時公園を横切った時 まだ啼くセミは、ひとりぼっちで。
既に夜道は秋の虫
外と内が、暑いこと、寒いこと
今負けたばかりの欲に、笑うことしかできない。
どんより眠くも、心晴れやかに。
器を気にする器の小さいこと。
腹立たしい自分に腹立たしい
もう啼く蝉が、なにか不思議そうに
かわやに広がるは、わが血潮
私も。 偽物の茶にふける。